もっと器用にやればいいと言う人もおそらくいるでしょう。実際言われたこともあるし。
今は聞く人より演る人のほうが多い時代なので、ワンステージ目にライブ演奏をして2ステージ目にお客さんとジャムセッションをやれば売上的にはうまくいく、それは知っている。
でもわたしはこれをやらない。
なぜか。
答えは簡単で、ライブ演奏は帰りの電車の中まで音が残るものだと思っているから、いい演奏をそのまま持ち帰ってもらいたい。それには余韻というものが大切だと思うからです。
だからそこまで責任を持ちたい。
おカネを払って聴いてくれるお客さんは演奏後になんらかの気持ちのお土産を持って帰る権利があるし、それを持たせるのが我々の仕事だとわたしは思っていて。
なんでそう思うかというと、若い頃そういうライブを何度も経験して、それはまるで夢のような出来事だったから。
それがずっと思い出として継続して、今でも宝物のようだから。
です。
その宝物が今の時代似合わなければ
しょうがないですね。
でも、わたしはこのままです。
宝物が変わることはないわけなんでね。
それが音楽の魅力でしょ。