このレンズを持っていたのをすっかり忘れていた。といってもいただいたもので、わたしがジャンクカメラのレストアに目覚めたとどこからか聞いたかたが、じゃあこれを!となんとMinolta CLE一式をプレゼントしてくれたのだった。そんなわたしはこのCLEというカメラが一体何者かさえ知らない初心者で、持ち主のかたはこの伝説の和製Leicaで私を驚かそうとお持ちいただいたのにそっけないリアクションだったはず、今思うと申し訳ないし恥ずかしい思い出だ。
このカメラは28mm、40mm、そしてこの90mmと3本がセットになりストロボと革製のカバンまで一式で販売されていたものだそうで、Leica-MからFUJI-Xへのマウントアダプタ経由でFUJIに装着したところ、28mmは持病のレンズ曇りがあり撮影不能、40mmは「まあこんなもんかな」の写りでそれっきり、肝心のこの90mmは印象がない、もしかしたら試していなかったのかもしれない。
この投稿のため近所の公園で撮った一枚。クラシッククロームでの撮影が見事に的を得たような気がする。
ふだんなら被写体として見向きもしないものがどこかドラマチックに写ってしまう。
背景が騒がしくないのはいいレンズの証?オールドレンズにありがちな背景の雑多なボケがあまりなくなめらかな感じ。F4だから玉は小さいけど開放だと丸いので、ここをどう利用するか。この写真はいい感じに眠たく、美肌効果が自然にかかる感じで女性のポートレイトには適しているかもしれない。
90mm近辺のレンズで撮り比べてみた。左から当レンズ、中央がNikkor 85mmF2、右が現役のFUJI XC50-230での90mm近辺。現役のレンズに引けを取らないやはりM-Rokkor90mmF4は優秀なレンズだ。
で、急激に気に入ってこのレンズの素性を調べてみたら。
これ。ライカ製なんですね。