みなさまおひさしぶりもなにもふんどしブログはなんと1年ぶりの更新です。
おかげさまでがん治療からまる3年が無事に経過いたしまして、再発がもっと危険だと言われる術後3年をクリアいたしました。
目の前のことをひとつずつ。これを毎日繰り返して今年も一年過ぎてしまいました。
多分言いたいことも書きたいことも心のふたを開けるとドバーーっと出てくるような感じですが。
ことばにできないことばかりなので。
なので今年の締めくくりは
震災以来7年ぶりに書いた曲と、この一年の写真をまとめたフォトアルバムな曲をお届けします。
いつかどこかで
という曲を書きました。
この写真はちょうど一年前のがんサバイバーのクリスマス会で撮影したものです。
この日NHKが取材に入っていたようなわりかし有名なSNSなので
googleニュースでも表示され、そのときにああビックリ、私が撮影した見覚えあるこの写真が自分のスマホに映っていたという。
勢いに任せて撮ったこの一枚。
はじめてお会いしたかたとは思えない不思議な一枚となりました。
そのあと、このSNSでご自身が長く続けられてきた標準治療が終了した旨の投稿があり。
彼は必ず飼っていたブルドッグを被写体にしてとても愛嬌のある写真で演じていたユーモアあふれる投稿を行っていたのですが
その投稿ははじめてご本人といつも主役のブルドッグがセルフタイマーで一緒に撮られた写真でした。
その投稿以来、更新は今日までありません。
…。
このSNSもよくある仕組みでの「友達」な関係を作ることができ、友達として認定されるとそのかたがたのアバターがリスト表示される。
今どこでどうされているかとは関係なく、そのリストは残る。
…。
いつかどこかで。
などというベタで、自分の曲ではじめての日本語タイトルをあえて使ったのは、この一枚の写真の出来事がきっかけです。
不思議と私はお別れというものが怖くなくなってしまった。痛いのとか動けないのは嫌なだけでそれは
どう考えても、いつかどこかでとしか思えなくなってしまったという。
今年は親しいかたとのお別れもいくつかあったけど、
しばらく会えないなと、でもいつかどこかでと。
そのしばらく会えない悲しみというか、切なさだけが残って。
それを曲しようとしたら、
なんだかスラスラあっという間にできてしまいました。
…。
なんだかこの曲が今年のすべてだったような一年でしたが。
治療からまる3年。
頭頚部がんは3年の短期決戦と言われておりまして。
がんって5年何もないとまあ大丈夫でしょうってなるんですが、頭頸部は転移も早いけど危険ゾーン突破もまた早くすなわち実質3年らしくて。
そうなると毎日がんと一緒に生活するのもそろそろなあと。
おカネもなくなっちゃったし、生きていくにはもうひと仕事しないとクビが回らん。
死ななきゃ生きていかにゃなりませんが、年金もらうのもまだまだ先だし、がんから縁が切れたらですよ、年金もらってからでもまだまだ先までがんばらなきゃなりません、これはこれでたいへんです。
がんになってあれこれがリセットされ。
それ以前に思い描いていた目標も希望も今はどこへやら。
さあどうすっかな。
そんな折、大先輩サバイバーなかたから
「イチロウさんの人生はこれから第三楽章です」
というまあステキなメッセージ。
幾多の苦難を乗り越え今年80歳になられるかただけにすげー説得力。
3年前の今頃は3年後があるかどうかわかりませんでしたので、目の前のことをひとつずつ作戦しかある意味たてられなかったのですが。
あの場所から逃れに逃れて
ひろーいモンゴルかなんかの草原みたいなとこをとにかくいけるとこまでと
そして今、やはり
ひろーーい草原の真ん中でおそるおそる後ろを振り返りますと、恐いやつもいないけど
誰もいなーーーい、なんにもな~~い
みたいな変な感じ~~
です。
こっから第三楽章ね。
さあどうしましょ。
ワタクシのような不正確な演奏家はまああまり需要はないでしょうから
ワタクシにしかできないものを探すなりやるなりして随意契約を狙っていくしかないけど。
今年は
いい音いい音楽
この要素をいただいて
それがサバイバーズという邦楽名曲を本気で行う、一言でいえば上記寄り添う音楽のワタクシなりの解釈で行う歌とギターのDUOユニットに発展しまして。
イチロウカルテットは今月、新しいパーカション奏者を迎えた途端に新展開し、今まで眠っていたジャズ、それもビッチェズ・ブリューみたいなタイプの即興性をおそらく手に入れて、さあいよいよな展開に。
そんなことを中心に、ライブはもちろんいいけれど
ここだけの話
そろそろ残すもんは残しておかないとね。
何かあったときにですね、みなさまの記憶以外全く残んないっていうのもなんだかね。
…。
長いわりになにも主張がない駄文でスイマセン。まさに今のワタクシそのものですが。
いろんな人のおかげで今年はミュージシャンとしての自信を少々回復することができた年でした。
私は褒められて伸びるタイプの典型どころか
褒められるために生きてるのよ
もう褒めらたらギャラもらい忘れて帰るほどの男。
逆にハナっからその予感がしないと
ギターを家に忘れて現場に来たりするけど。
リセット後のワタクシは年々過ぎゆく時間が早くなり
あっという間の人生ならば
褒められないとこで努力なんかしないで
褒められるとこを探す努力をしたほうがいいんじゃないかと。
カメラは不思議と褒められるんだよねーーー。
もうですね、イイネの一点狙いですから。主義主張なんてどこにもない。
本能のまんまでね。色がたくさん写るからいいぞとか、すごくカワユイからいいねとか、わあキレイねーーとか、なーーんにも考えてない。
音楽はさすがにそういうわけにいかなくて
え?
そういうわけでいいんじゃないの??
ゲゲゲのゲ。これが来年の抱負??
まあこんだけのリセット経験してますから、なんてことない変化ですし、自分なんてすでにあってもなくてもですね、大した問題じゃないからそうねえ
これはちょっと考えてみっかと。
って、これがオチ?
Yesイエースこれがオチ。
一年後にまたお会いしましょう
とならないようにもうちょっと更新もがんばりましょうねイチロウくん。
そもそもまだ多くの人に心配される立ち位置なことを
みなさまのおかげで無事にきてるもんだからちょっと甘えて忘れがちに
そんな感じで喉頭がんlllからまる3年、なんとここまで無傷で来ております。
プチローズで毎月第2土曜日にワタクシの日な定期ライブを行っています。ライブ情報は必ず更新していますのでどうぞご確認ください。
力がないのでささやかな活動ですが、全力でやってます。どうぞご見届けに来てください。
フェイスブックではほぼ毎日投稿していますのでどうぞご覧になっていただければうれしいです。
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みなさま応援ありがとうございます。
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