みなさまこんばんわ。
突然ですが
楽器というのはいつまでも、例え忘れ去られていたとしても、じっとまたの機会を待っていてくれるものだなあと。
一昨日27日のローズバンドのセッティング写真です。
しかもめったに使わなくなった335。グレコじゃないですよ一応Gibsonよ。
順番は
335→OD1→マクソンのOD808→ボリュームペダル→お客さんがくれたMXRのフェイザー?→マクソンのディレイ→極めつけはこんなもん今でも使っている人がいたら会ってみたい狂気のツインディレイKORG-SDD1200→Ampeg R12R
これをご覧のみなさん。並びに誰も読んでいないとは思うが、花室な若者諸君。
私がエレキも弾くとは思わなかったでしょう。さらにこんなえげつないエフェクターを使っているとは夢にも思わなかったでしょう。
ガットギターのタンゴオヤヂ、そもそもタンゴってナンダべと。
そのオヤヂがコレ。
しかもこんな凶器を寄せ集めて何かやるとは、思っていないどころか、あんたのことなどどうでもいいと。
そんなふうに自分でもエレキって何だっけというくらい、どこをどう繋ぐんだったっけと健忘するほどほったらかしたこれら機材。
Korgのラックはもはや電源を入れたのが数年ぶり。人前で使うのは10数年ぶり。
というのに。
じっとワタクシの部屋の片隅で出番を待っていたのですねえ。
何事もなく当時のまんまの音が出ました。
アレ、これも自分の音?はっはっは、そうだったかも。
思いつきで持っていきましたが、思い出しました。
いいも悪いも今年のワタクシを象徴するような。
…。
そんなふうに今年のワタクシの演奏がすべて終了しました。
あちこちで我々を待っていてくれた皆様、今年もありがとうございました。
個人的には実にいろいろな一年でしたが、そのいろいろなかたがたを含めて、みなさんの応援でこの仕事がなんとか継続できていると思っています。
そう簡単に誰もが出来る仕事ではないですよね確かに。
ありがたいことです。
…。
昨晩は昨年も参加したタンゴな秘密の忘年会、こんなふうにまた年末にタンゴの神に睨まれて。
終電ギリギリでこのように田舎に帰ると。
まわりにどう思われるかよりも例えばここにいた方々を私が勝手に仲間と思うかどうか、これのほうが大切です。どう思われるかは実はどっちでもいいことです。
…。
タンゴを含め、音楽にはそもそも上下関係はないものです。
若い頃はそれをよく指導されました。オレに向かって弾くな、客に向かって弾け!と怒られてました。
そんなこと言ったって、ジャズの雑誌の表紙に出るような人がすぐ横にいれば、意識しちゃいますよね。
その人にこんなふうに指導されるわけですから、今思うと実にワタクシはラッキーでした。
上を必要以上に尊ぶ→下をぞんざいに扱う、よくある人間関係のパターン、いい気にならないように気をつけねばなりません。
そりゃあ雲の上な人にタメ口は聞けないけども、演奏で意識するのはまずい。演奏の意味が変わってしまいます。
確かに演奏力というものは上下がありますよね、上手いヘタという。
コレ、最近私はあまりヘタでなければどっちでもいいような。
その分、
個 性 は 必 要 ね 。
だってお手本と同じじゃ、お手本をyoutubeで見てるほうがいいもんね。
上手い人の演奏がよければ、その人ひとりいればいい。
個性というものに上下はありません。なので競争もない。
好き好きですから。
それでいいんじゃないかと。
そりゃあワタクシもギター弾きの端くれですから、この年になっても上手くなりたい。
上手くなりたくてしょうがないけど。
それだけ追っていたら、あっという間に時間がたって墓場行き。
それでもたいして上手くならないだろうし、第一ですよ、誰もそれを期待しておりません。
なら、いいか。
そんな一年でしたので。
あんまり練習もしなかった。
そしたらなんと
肩こりやあっちこっちがイテーなことが少なくなりました。
ギターって思った以上に身体に悪いのよ、オクサマ。
右半身と左半身で全く違うことやるし、そもそも座ったまんま動かないから足も弱るし、血行も悪くなる。
それでもなんでやってるか。
誰かと演奏するのが楽しいからですよ。
その証拠に、ギターソロをやっている時の心の本音は、ギターを弾くという喜びを除くと
「面白くもなんともない」
はっはっは。一人で演奏することに向いてないんですね。
そのかわり私の演奏をちゃんと聴いてくれる人が共演者なら
相手が生徒だろうが、なごり雪だろうが
いとも簡単にやる気満々。
ここはもしかすると才能?
パブロフの犬?
尾っぽ振った犬。
Yes、これがいちばん近い。
だって勝手に反応して勝手に音が出るんだもん。
たくさん練習しようがしまいが、勝手に反応するから、頭使ってない。
練習したことがそのまま再生されないのはまあこういうことで。
でも。
それが面白ければ、面白がってくれればそれでいいじゃん。
…。
今年も2回ツアーがありまして。
そんなですから、身構えず手ぶらで行きました。
ただし、気持ちだけは前乗りで。
なので楽しかったです。
出来るうちが花なのでね。
そんなわけで、今年を代表するケンジ師匠によるこのワンショット。
目指せタンゴ界の弘法大師。
メイキング写真がコレ。
テレビドラマやジュリーのお芝居に出ているような人気バンドネオン奏者を「ボーヤ」として扱う弘法大師様。
どうです、出世したでしょう。
…。
茨城県土浦市、こんな田舎から通勤演奏しているので。
毎月出演している東向島プチローズも、お客として行くことはない。
たまにはゆっくりお客さんとして飲みたいものです。
なので、大晦日はここ数年、お客さんとして新年をここで迎えております。
下町の酔っぱらいオヤヂの生カラオケもやります。なごり雪も弾きます。
いつもタンゴだジャズだと口先男、しかも上からなやつと誤解されてしまうのは、そもそもそういう顔なんで。人を外見で判断してはいけませんよ。
その証拠にですよ
実はね
ここだけの話し、タンゴの曲、あんまり知らないの。
やらされた曲くらいしか、知らない。
だって自主的に覚えるのってこの年になるとたいへんじゃないですか。
しかもここだけの話し…
ジャズのスタンダードも若いとき覚えたものしか、知らないのよ。
だってたいして面白くもない新曲仕入れたってどうせすぐ忘れちゃうし。
ところが、みなさんこれだけはよく覚えておいていただきたい。
特に各地の打ち上げ担当者様におかれましてはここをよ〜く覚えておいていただきたい。
昭和70年代な歌謡曲は、よーく知っている。
曲によってはイントロから何から暗記しています。
マギーミネンコの涙の河も知ってるよ。
私鉄沿線のイントロを奏でる楽器が高価な割にはあまり使い道のないエレクトリックシタールだということも知っている。ふふん。
昨日のマリアががん飛ばしているお店の忘年会で、デビューしたてのユーミンのバックでベース弾いてたかたに出会いました。
メロメロな話をたくさんお聴きできてシアワセでした。
ジャズだタンゴだって偉そうにしてますが。
学生の頃は高田渡さんとかフォークの人の伴奏、そういうのが夢だったんだよなあ。
あと浜省のバックで、トレーラーでツアーね。
ON THE ROADよオンザロード。
はっはっは。
地味な線だと佐良直美さんとDUOとかさ。
いいじゃないの幸せならば♪
の本人ね。自慢のフルアコでいちばんいい音でメロディを単音弾きすんの。
村治佳織ちゃんとDUOとか。
アルハンブラとかでさ、Korgのラックディレイでシュワ~シュワーっとね。
ああ、いくつになっても夢は尽きないものです。
そんな妄想で弘法大師様は年越しを。
大晦日は東向島プチローズにどうぞ。
さらにややこしい世の中ですのでね。
こんな面白いこと、そう簡単にやめてたまるかと
今年は思いました。
各地で応援いただいた皆様、メンバーの皆様、花室な皆様に感謝したします。
そしてまた来年、お会いできることを楽しみにしています。
スズキイチロウ