みなさまこんばんわ。
ナガイネ!のフンドシブログ、少し間があいてしまいました。
なんだかナガイネ!というからには長くないとまずいのでは?そう勘違いして時が過ぎてしまいました。
ブログでいちばん嫌われる、googleにも嫌われるのが、長文。
そんなにみんな文章読むのが嫌いになったのか。
そうではなく、ブログとは情報伝達、文章を読み楽しませるものとはどうやら違うみたいで。
自称フンドシライターとしてはここがツライところですが、ライターといってもまだアマチュアなので、ここは辛抱して荒波に耐えていこうと思います。
さて。
人間黙って生きていても、なにをしてもしなくても変化というのは訪れるものなのか、ワタクシの中で、タンゴもジャズも動いてまいりました。
タンゴに参加したとき、ワタクシはジャズの者として、このノウハウを融合させ、一発きめてやろうと野望をいだきまして。
ところがタンゴはとても難解な音楽で、そんな野望はコテンパン。
そこから何年も悶々と過ごしてきたわけですが。
いつだったか、ライブの打ち上げで、コレリンとワタクシ、電気ミロンガというバンドをやろうと調子に乗りまして。それはコレリンがすごーいドラムの人が知り合いにいるから一緒にやってみたいという確かそんな話からだったか。ワルノリですから、こちらも盛り上げなくてはなりません。横にいたミユキタンゴのベーシストも巻き込んで、やろうじゃないかと。
電気ミロンガ。
このバンド名は、実にスッキリしていて、よい。リマタンゴくらいスッキリしている。
こういうものはたいがい上手くいくんです。話が始まったときから不謹慎な勢いがありますから。
さるはげロックフェスティバルというイベントは毎年1月に新宿ロフトで行われている、変わった人たちによる変わった出し物が朝まで続く、かなり変わったイベント。
今回コレに、とうとうこのネタを投入しました。
この話、勢いがあったので、その時点でワタクシのコンセプトはハッキリしていました。
タンゴをクィーン(くぃ〜んとギターを弾くんじゃないですよロックバンドのQUEENね)でやる。
はいクイーンです、あの頃の若きロック少年が今いいおやぢになって、バンドをあちこちで組み、青春を再燃している昨今、
いろんな音楽をみんなやっているのに、何故、クイーンが見当たらない。
QUEENは、すげーバンドだった。今youtubeで見ても、すごい腕前のスーパーバンドですよね。
ロックが苦手なワタクシが言うんだから間違いないです。
ジャズをタンゴに持ち込もうと目論んで、コテンパン、その恨みをQUEENで晴らしてみせる。と、自己ギレに追い込みまして。譜面も書きました。
結果は、すごーいドラムのかたのお陰で、QUEENというか、すげーハードなロックンロールタンゴが出来上がりました。
そもそもこのイベントは、しりあがり寿先生主催の新年会から派生しているということで、求められているのは、かくし芸。
かくし芸というのはまじめにやんなきゃつまんないんですよね。
なので、けっこうまじめにやりました。その証拠にいつも座って弾いているワタクシ、
立って弾いています。
10年ぶりのことです。
立って弾くのは実は欠点がワタクシありまして。
クネクネと体が勝手に動いてしまい、とても気持ち悪いらしい。
ジョンスコの影響だと思うんですが。
今回はロックなかくし芸なので、クネクネでもよい。気持ち悪いと思われても、このイベントかなり上には上がいますから、クネクネくらいでは目にもとまらぬチンマリ芸です。
実際、リマさんは、長渕剛なバンドでグラサンかけて踊っているし、ミユキさんは性別不明な出で立ちで早変わり芸をまた違うバンドでやっている。
運命とは不思議なものです。10年ちょっと前、タンゴを始めたこの3人、リマ、ワタクシ、引率者のミユキ、この3人が全く違うバンドで、同じイベントでかくし芸をやっている。
当日は不穏。
長年この仕事やっていますが、まあ今回はかくし芸なんで仕事かどうかは別としましても。
本番が午前0時半。入りが23時半くらいまでに来てね。
新宿歌舞伎町ね、コマ劇場の前ね前、現場は。
ここ土浦で20時に家でカレー食べてテレビみて、そんでもって「行ってきます。」
この喩えようのない違和感。その行ってきますな瞬間に、ケータイが壊れまして。
かけられない。
現場は怖いし。そもそもなんとなしにしか場所わからないし。
駐車場もわかんないし。車であのエリアに入っていくなんてもっと怖いし。
若き日にここいらは歩いても帰ろうと思えば帰れたから、まあ怖い思い出もあるんですが、抵抗なく飲んだりしてましたのに。
ワタクシ、すっかり田舎モン。懐かしき景色が「東映Vシネマ」にしか見えない。
ケータイなんかふだんなにも相手にしてないのに、いざないとわかると怖いんですね、今は。
そんな状態で現場に入ると、押すな押すなで暗いし、盛り上がってるし、寒いから特に下半身を完全防寒で固めて行ったらもうたいへんな熱気でタイヘンなことになってきたし。でも脱衣するところなんてないし。
とにかく現場に着いても誰がどこにいるのかわかりませんで。
知っている顔を見たら泣きたくなりましたが、よく考えたらこれから演奏、しかもかくし芸をしなきゃなりません。
動揺はさらに。ベーシストが来ない。
本番まであと5分なのに、前の仕事が押しているのか、来ない。
不穏。
ムレムレ。
今回ばかりはベースレスで乗りきれる芸ではない。QUEENですから。
ベーシストが現れたのが1分前。
そして演奏はあっという間に終わりました。
演奏の写真を誰かが撮ってくれていたので、勝手に載せましてスイマセン。証拠写真です。
QUEENなのに、ギタリストは実はいつ裏切ったのか、ジェフベックのつもりです。
ギターが335というオヤヂ仕様なのは、前日まで渋さで使っていた右用テレキャスターでいこうと決めていたのに、おじけづきまして。
このジェフベック。
グループサウンズやってる年配なアマチュアの人みたいでなかなかいいでしょう。
かくし芸としては、甘かったけど、音は辛口でしたよ。
しかし、いやはやドラマーがすごすぎ。噂には聞いていましたが、QUEENというよりはレッド・ツェッペリンでした。
で、何事もなく、カツアゲもされず帰ってきました。ああ、よかった。
…。
ワタクシ、とても満足してます。
ピアソラはもともとロックなのね奥様。
タンゴはアフロ・アメリカン成分がない音楽だからQUEENという発想だったんですが。
なるほどねえ。やっぱりねえ。
タンゴにはドラムが似合いませんよね。あれは、ヨーロッパ式のタンゴがあんなふうにドラムを入れたからで、そういうもんだと刷り込まれているから。
タンゴ差別しないで、つまりあの変なドラムのパターンを排除してポップスだと思ってやってみて、それを激しく(タンゴだから激しくね)ロック化したらどうなるか。
ずっとやってみたかった。ロックというからにはピアノレス、つまりギター、ベース、ドラムの音で。
しかしコレ、通常のライブでは音量的にも、冒涜的にもワタクシの勇気ではできません。
さるはげロックはまさに絶好の。
いいタイミングで、たくさんの実験をさせてもらえて感謝しています。
電気ミロンガ。
かくし芸ですから。
またかくし芸大会の時に。
コレリン、グレイスさん、しー様、みなさんの熱き思いと友情に感謝します。
…。
で。
またいつものギター弾きとして今週もがんばります。
あんまり思い詰めないように、これが今年のテーマですので、たくさんご用意して向かうものはあまりないんですが。
相手はまた夢とキボーのかたがたばかり。
いつまでも勉強と修行が続きます。
がんばれるところまでがんばっていきたいと思います。
どうぞお気軽にお立ち寄りください。
特に日暮里ね。
気取らない、でもキチンとした気配りのいい店で、居心地もいいはず。
たくさんの人で盛り上がるイベントもいいけど、隠れ家のような空間もまた良いかと。
今後もけっこう予定入りました。
右上。ずっと上のほうにあるライブ情報をどうぞ。
お待ちしています。
2 comments for “電気ミロンガ”