みなさまこんばんわ。
長いがしんどい「フンドシブログ」へようこそ。
ハアハア。ここまで勢いでやってきましたが。
さすがに飛ばしすぎました。
楽曲が限られているので、先行逃げ切り「書き逃げ」の予定だったんですが。
読んでいる方も長いでしょうが、書く方も時間がかかりすぎ。
ということで、今回は長いフンドシをどれだけ短時間で書けるか。
それに勝負をかけてみます。当然誤字脱ぢもあろうかと思いますが、今回はコレ。
Gallo Ciego 邦題が「盲目の雄鶏(オンドリ)」という、またまたさっぱり意味が不明なタイトルの曲です。
意味不明なタイトルのわりには、人気のある楽曲のようで、ダンスでもよく用いられるスタンダードです。
どうです、北島三郎さんの演歌がド演歌なら、堂々の「ドタンゴ」でしょう。
連載をお読みいただいてきたジャズなみなさま、今ご覧になっているドタンゴ、
すでに免疫ができて、けっこうふつうに聴こえているのでは?
思う壺でございます。
タンゴに打楽器が入らない理由が、わかりそうな楽曲ですね。
速くなったり、遅くなったり、時には止まったりと、テンポの変化が特長なんで、
ダンスもおそらくは、この特長を活かして見せにかかります。
なので気が合わないと文字通りズッコケてしまいますから、演奏者もあまり勝手なことはできません。
アドリブが向かない理由のひとつで、自由にやってもこの様式はあまり超えないか、予め譜面に書いて演奏するってわけです。
そもそも長く演奏されるとダンサーは佳境に入る前にクタクタになっていまいますよね。
この楽曲は半ばでバンドネオンのアドリブパートがあるんですが、控えめな長さです。
ダンスの流れに合わせて弾いていますね。
これでいいんだと思います。
昨日のIlusionとはうってかわって、ケンリリ師匠のダンスはぐっと大人の感じですね。
こんな感じがタンゴのダンスの正統派というか、一般的なデモンストレーションで用いられるスタイルでしょうか。
どうです、かっこいいでしょう。
ラストの何小節か(3:40あたり)で使っているリズムの形をyumba(ジュンバ)と言いまして、ここ一発で演じる、なんかハウンドドッグとかも使ってそうですが、まあそう言われれば、ロックなノリのキメパターンです。
後拍でコントラバス(ウッドベースでなくタンゴではcb、コントラバス、これもクラシックな影響ですかね)が、楽器の背中を叩きます。ドカーンという音がこの奏法です。
ちなみにもし叩きすぎて魂柱が外れても修理費は出ませんから、一か八かなのでしょうか。
ワンステージで一度か二度しかやらない奏法です。
なんかいい加減な説明ですが、まああんまりドカンドカンやるものでもないみたいです。
さて。
今日は少々ワタクシごとで。
渋さやジャズやイチロウQなジャズフィールドを歩いていたワタクシが、何で今、タンゴをやっているか。
説明をお聴きいただきたい。
まずコレ。先日もご紹介したミユキタンゴの集合写真です。
この中のこのかた 。
派手な、業界用語で言うところの「デーハー」なダンサーがいますね。赤いほう。
同一人物です。
これでおそらくはおおよそお察しいただけたかと。
そういえば、コレあんまり話さないんですが、この動画と同じ頃、確か2001年か2002年
このデーハーな赤いほうの
ねえさんから、間接的に、タンゴの変わったコンサートがあるから聴きに来ないかとチケットが2枚ワタクシ宛に送られてきまして。
吉祥寺のスターパインズ。
さすがに動画はないみたいですね。
今調べてみたらネット上に記録がありました。
10月28日(月)
ケンジ&リリアナ
ジョルジュ&リタ
美影&有彩
直樹&奈緒美
オルケスタ・タンゴ・ロコリンド
会田桃子/バイオリン
北村聡/バンドネオン
佐藤美由紀/ピアノ
ウォルティ・ブヘリ/パンフルート
片山広明/テナーサックス
関根真理/パーカッション
翠川敬基/チェロ
不破大輔/コントラバス
ギターに桜井さんも参加していたと思います。
今思うと、とんでもないイベントですね。
見に行きました。
…。
これがそもそもの始まりです。
まだワタクシは、直接関係していないんですが。
この一連のイベントに、なってるハウスのリマ店長が感化されて、
初代リマタンゴ → (ts)、 (p)、 (g)が結成されてレギュラー化。
その少し後に、この人 が全く違う線でバンドを立ち上げます。
その時のメンバーがバイオリンの女性と、バンドネオンの 、女性3人のトリオ、女子ジャズならぬ女子タンゴ。これがEl Fuelle、つまりミユキタンゴのはじまりなんですが、ここにゲストとしてワタクシが呼ばれます。
ちなみにその時頼まれて、足で書いた曲が、コレ。
[mp3j track=”Miyuki Tango@MiyukiTango.mp3″ volslider=”y”]
記念すべきEl Fuelleファーストアルバムの1曲目の曲を、足で書きました。スイマセン。
この頃、突然、レギュラーのかたのトラ(代打ですねエキストラの”トラ”という業界用語)で、何でかワタクシに小松亮太さんから電話がかかってきたりして。
この時は、ミユキタンゴの難曲と亮太さんの難曲を抱えて、一生でこういう譜面責めにあうのも一度だろうから、
一度くらいちゃんとやって玉砕すれば、もうやんなくていいよね。
と、今思うと不謹慎な心構えで、でも一度きりだと思って、けっこう練習しました。
といってもこっちは譜面がニガテよオクサマ。
なので、忍法「丸暗記」。まだ今よりは若かったので、この作戦がまだ通用したんですね。
ただし
この忍法丸暗記の特長は、これらの仕事が終わった後も、記憶からなかなか消去されない。
というか、何度も何度も音源をスパルタ方式で聴きますので、覚えてしまう。
アディオス・ノニーノというのはピアソラの満塁ホームランみたいな名曲です。
あ、映像はないんですが音源だけならありましたうちのバンドの。去年プチローズで録ったコレ。
いい曲ですね。
こんなの聴いてるうちに徐々にふつうに聴けるようになっていって。
ところがその後。
不思議な出来事が…。
頼んでもいないのに。
ピアソラとは違うタンゴのギターな音源が、送られて来るんです。
それも違う人物から、同時期に。
複数。
時には束になって。
時には…
当時でさえ、今どきカセットテープだったり。
当時ワタクシが乗っていた車が、カセットしかかからないことを知ってのことか。
今でこそ、iphoneとかでいろんな曲がかかり放題なカーステ事情も当時はカセットですから
そんなたくさんの本数を搭載できません。入れ替えるのも面倒です。
なので同じ音源を
オートリバースで、A→B→A→Bと繰り返し聴くことになります。
ワタクシ、車内でジャズを聴きません。
すなわち。
南こうせつ → 松田聖子 → 「ピアソラ」 → 吉田拓郎
こんな感じでローテーション。
何度も何度も聴くと興味も出てくるというもので。
以降、このローテーションに、タンゴギターなスタンダードが仲間入り、
「タンゴの歴史」も仲間入り。
ギターが気になり始めてまして。
へえ、よく聴くと発想がクラシックでもないしジャズでもないしフラメンコでもない。
へえ。
家に帰って真似してみる。
なんか違う。
ではこれならどうだ。
やっぱ違う。
こっそり譜面買ったりして…。
けっこう難しい…。
クヤシイから思い出しては、また弾いてみる。
と、泥沼にはまっていくわけなんですね。
…。
で。
今でも、たまに思うんですが。
偶然にしてはどうも。
洗脳?
…。
タンゴ開発委員会
の仕業か。
渋さなかたがたのタンゴの招待券。
偶然ダブったミユキタンゴと亮太さんのトラ仕事。
頼みもしないのに、複数送られてきたタンゴギターな音源
どうも話が出来すぎている。
これ、指示したのはいったいナニモノか?
一回だからね一回、と渋々リマタンゴに参加したワタクシが、
どの口が言っているのか、ついには
ブエノス=仙台説
などと自主的に、タンゴマニアでも首を傾げる持論を説いて回るこのフンドシブログ。
ん?仙台?
アレ?
委員長?
明日、委員会のTシャツが笹かまと一緒に届きそうな。
…。
ずっと上で書いた本日の楽曲の特殊なリズム。
プグリエーセ楽団という名前のバンドが生み出したらしい。
これ委員として書いていいのかな。
かなりまずいと思うなーこれは。
書いてしまうと。
当時
「へえ。変な名前。フグリエーセっつーのか。」
これをご覧のタンゴファンのみなさま、並びに委員会のみなさま
ほ ん と う に ス イ マ セ ン 。
いつしか委員のつもりでがんばって書いています。
動画のネタがあと数回なんで
あと数回だけ。
キャンペーンが終わったら真面目に書きますので。
お約束しますので。